使用禁止部材
ビニールクロス
たくさんの住宅に使用されているからといって本当にいいものとは限らない。住まう人の健康や家の寿命、環境のことを考えたら恐くて使えない。
いま、わが国で使われている内装材の多くがビニールクロスです。しかし、ビニールクロスには大きな欠点がいくつも存在します。それは、水分を通さないため湿気が室内にこもり、結露が発生し、カビやダニなどが発生する原因になることです。また、時が経つとクロスの継ぎ目が年月の経過とともに黒ずんで汚れてきたり剥がれてきたりして、住まう人に不快な思いをさせることです。さらにビニールクロスの最も大きな欠点は、含まれる化学物質の種類が多いということです。例えば、可塑剤。それは塩化ビニール樹脂を柔らかくするために添加されるもので、フタル酸エステル類と呼ばれる物質がよく使われます。可塑剤以外にもビニールクロスには様々な化学物質が含まれており、シックハウス症候群の大きな原因の一つになる可能性もあり、一般的にビニールクロスがもっとも化学物質が大量に発散する壁紙であると言われています。もう一つの欠点として、国産のビニールクロスは、1、2年毎に仕様の変更をしています。仮に5年後、少し剥がれたので補修しようとしても、同じビニールクロスが無い可能性があり、全面的な貼り替えをしなければなりません。その際、貼り替えて不要になった古いビニールクロスは燃やすことができず、産業廃棄物としてしか処理できません。結果、最初は安価であってもリフォームの際に高い費用がかり、処分時に大量の石油系のゴミを発生させる危険な商品でもあるのです。だから私たちはビニールクロスは使いません。私たちが使用するのは再生紙80%で自然素材でできた壁紙、ECOペーパーです。その上に水性天然塗料を塗って仕上げます。天然塗料を塗り重ねることでメンテナンスも容易となり、ゴミを排出することもなく経済的です。人と環境にやさしい、それが私たちの家づくりの基本です。
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